舞浜駅近くに位置する『ボン・ヴォヤージュ』は、東京ディズニーリゾートを訪れる前や帰る前に立ち寄る人気スポットですが、その建築コンセプトや背景には、リゾート全体のテーマと調和した深い物語が存在します。
この記事では、『ボン・ヴォヤージュ』の建築コンセプトやその背後にあるストーリーについて掘り下げ、施設全体の魅力を紹介していきます。
「旅の出発点」としてのコンセプト
ボン・ヴォヤージュの建築は、まるでこれから冒険に出発する旅人たちを送り出す「出発点」を感じさせる作りになっています。
「Bon Voyage」というフランス語の意味は「良い旅を」という祝福の言葉であり、訪れる人々がこれから始まるディズニーの夢の世界への旅を期待し、ワクワクする気持ちを抱かせるための工夫が随所に見られます。
外観は大きな旅行用スーツケースをイメージしており、よく見てみると入り口付近にはスーツケースの持ち手にラゲッジタグがついているのがわかります。
緩やかなカーブを描いているのは、1930年代に空気抵抗を減らして速さを追求するために飛行機や船、自動車などの乗り物によく取り入れられた流線形デザインからきているそうです。
当時の人は、これが優雅であるとして大流行したデザインなんだって!
内装もキルティングやリボンなど上品でおしゃれ。
ポケットには文具なども収納されたりしているので、ぜひ目を凝らして探してみてください。
これにより、建物自体が「旅」を象徴する存在として訪問者を迎える役割を果たしているのです。
行きも帰りの夜も、キャストさんには『行ってらっしゃい!』と声をかけられるけど、そこがまさに終わりではなく、旅の始まりを感じるね!
ディズニーらしい物語性
ディズニーの施設に共通する特徴として「物語性」が挙げられますが、ボン・ヴォヤージュも例外ではありません。
実際に建物に足を踏み入れると、そこは「冒険へ行く前の旅の準備をする場所」という設定が感じられるデザインが施されています。
先ほども少し触れたように、建物内はスーツケースの内部が再現されているのですが、他にも可愛らしい小物でたくさん溢れています。
例えばこちらのミッキーの懐中時計!
カメラに乗ったミッキーたちや、メイク中のミニーちゃん
外にはミッキーのパスポート
他にもたくさんあるので、実際に確かめてみてね♪
これは、ディズニーランドやシーを訪れる前の「冒険の準備」を意味しており、どの商品も「旅の一部」として見立てられているかのようです。
ディズニーリゾートの玄関口としての役割
ボン・ヴォヤージュは、ディズニーランドやディズニーシーの外に位置するため、入園チケットがなくても訪れることができる施設です。
このため、ディズニーリゾートを訪れる前に最初に立ち寄る人も多く、「リゾート全体の玄関口」としての役割を果たしています。
販売商品だけでなく、空間全体がディズニーの世界観に溢れています。
ここでショッピングを楽しむことは、ディズニーリゾートの冒険に出発する前の一つの儀式のようなものであり、期待感を一層高めてくれるはずです。
そして帰る際には思い出とともに、旅のお土産を!こちらのプレゼントボックスの装飾にはそんな想いが込められているように感じました。
さいごに
『ボン・ヴォヤージュ』は、単なるショッピング施設ではなく、東京ディズニーリゾート全体の世界観に寄り添った重要な役割を担っています。
その建築コンセプトやバックグラウンドストーリーは、「旅」と「冒険」をテーマにしており、訪れる人々にディズニーの世界への入り口としての体験を提供してくれる場所となっています。
ディズニーリゾートを訪れる際には、この「出発点」である『ボン・ヴォヤージュ』に足を運び、物語性溢れる空間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
以上が『ボン・ヴォヤージュ』の建築コンセプトとその背景にあるストーリーの紹介でした。
次回、ディズニーリゾートを訪れる際には、細かな店内のディスプレイなどにも注目してみて、この場所を通じて冒険の始まりを感じてみてください!