はじめに
栃木県日光市といえば徳川家康を祭る日光東照宮が有名ですが、日光二荒山神社は東照宮の西隣にあり、同時期に創建された輪王寺とともにユネスコの世界文化遺産「日光の社寺」に登録されています。
今回は縁結びの神様としても大人気のこちらの神社へ、家族旅行のついでに観光してきました。
ホテルの記事はこちら
2022年には黄金のうさぎ像が拝殿前に設置されました。
二荒山神社に突如現れた「うさぎ」の像と縁結びの関係について、わかりやすく考察していきたいと思います。
縁結びの神様
日光二荒山神社は男体山(二荒山)をご神体としてまつり、主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)=父・田心姫命(たごりひめのみこと)=母・味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)=子の親子三神を祀る二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)です。
神社の本社がいつ建てられたのかははっきりとわかっておらず、767年に日光山を開基したという記録がもっとも古い情報として残っています。
現在では招福や縁結びの神様ということもあって人気の社となっています。
男女の縁だけでなく、お金・仕事・友人といった様々な良縁との縁結びでご利益があると有名なため、ご利益を授かろうと多くの参拝者が訪れます。
良縁のご利益スポット
境内に入り拝殿に向かって右側にあるのが、ずっしりと太く長いご神木です。
こちらは夫婦杉(めおとすぎ)と呼ばれ、一つの根から二本の幹が伸びている様子が夫婦のように見える杉です。
寄り添って立つ杉のように、夫婦が仲良く暮らせますようにと願いが込められています。
家庭円満を願ってお参りしたい、根を一つにした三本杉の親子杉(おやこすぎ)もあります。
中禅寺湖の魚もいましたよ!
良い縁がめぐりマスように!
神苑エリアへ入るには拝観料がかかりますが重要文化財も多く、若返りにもご利益がある二荒霊泉や縁結びの笹、子授かり安産の石などのパワースポットが点在しているので中まで足を運ぶのがおすすめです。
全てを回るには結構足腰にきそうな道のりではありました(笑)
黄金の良い縁うさぎとは?
金運と幸運を呼ぶうさぎとして、同じく幸運と成功をもたらすと言われるラピスラズリの鉱石を両手に持った可愛らしいうさぎ像が設置されました。
写真の説明書きにもあるように、うさぎ像は『古事記』に出てくる「縁を結ぶうさぎ」から由来がきているそうです。
それでは神話や歴史的文化に登場する「うさぎ」とは、どのような意味を持って今の時代まで言い伝えられてきたのか?簡単に掘り下げていきましょう。
うさぎの持つ意味・象徴とは?
日本だけでなく世界中でうさぎは幸福の象徴とされています。
一般的には多産であることから子宝や子孫繁栄、飛び跳ねることから飛躍の象徴など、こういった事柄が縁起の良い理由とされています。
◯古事記おける「うさぎ」
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)→言わずと知れた出雲神話の一つ。
大国主命(おおくにぬしのみこと)と兄・八十神(やそかみ)が八上姫(やかみひめ)に求婚した際、道中にうさぎを助けてあげた心優しい大国主命が、うさぎの縁によって八上姫に選ばれたというお話。
◯キリスト教における「うさぎ」
イースター祭り→キリストが亡くなってたから三日後に復活したことを祝う「復活祭」のこと。
宗教的にはクリスマスよりも大きな春のイベントであり、イースターにはうさぎと卵が重要な役割を持つ。
繁殖力の強いうさぎは、生命力と子孫繁栄を象徴する。
代表的な例を簡単に上げてみました。
他にも十二支や聖書などをもっと深く読み、掘り下げることもできます。
気になった方は自分でも調べてみてね!
おわりに
今回は縁結びとうさぎの関係について少しだけ触れてみました。
うさぎは幸福の象徴として、なくてはならない存在だということがわかりました。
改めて「うさぎ」の持つ意味を知ってから、縁結びのご利益を授かりに参拝するのも良いかもしれませんね。
アクセス
〒321-1431 栃木県日光市山内2307